川西ロータリークラブ 卓話

 卓話者:三宅圭一会員

震災20年を振り返って

6435名の尊い命を奪った阪神・淡路大震災からちょうど20年が経ちました。皆さんは色々な想いでこの20年を迎えられたことと思います。私自身も改めて、この20年を自分の人生に照らし合わせて振り返りたいと思います。
Ⅰ:阪神・淡路大震災までの自分の人生を振り返って
  私が中学生の時に先日亡くなりました母が慢性関節リウマチになり、その
1年後に糖尿病を患い大変なショックを受けていました。将来はこういった
治りにくい病気の方をなんとかしたいと思い父が営んでいた食料品店の隣に
薬局をしたいと考えました。その思いが通じ、薬科大学で学び大手薬局に勤
めて、平成元年から私は薬局を営んでいました。平成2年に妻と結婚し、平
成3年と5年に娘ができて、毎日忙しくしている中、震災を迎えました。
Ⅱ:阪神・淡路大震災時の活動
  私自身、この時に自分の家族と薬局店舗を守ることを最優先していて、大
きな活動ができたかと思い返すと不十分だったと思います。但し、その時は
必至で、時間を無理やり作って、薬剤師会から避難所の体育館で薬の整理を
行ったり、青年会議所から西宮の避難所に日曜日ごとに何度も出向いて餅つ
きと炊き出しを行いました。避難されている特に小学生の笑顔が忘れられま
せん。毎日を我武者羅に生きてそれからの数年を過ごしたように思います。
Ⅲ:阪神・淡路大震災と東日本大震災の比較
  皆さんご存知のとおり、阪神・淡路は神戸市を中心に大都市の直下型。死
 者6435名で83%が圧死13%が焼死です。
  東日本は地震、津波、原子力災害による複合災害。広い範囲に及んだ。死
 者約15900名、行方不明約4500名。死因のほとんどが溺死です。
Ⅳ:東日本大震災時の活動
  兵庫県薬剤師会として、3月20日から4名ずつ派遣が始まりました。1
チーム4日間交代で宮城県の石巻と南三陸町に入りました。石巻では、兵庫
県医師会のJMATチームと合流し応急診療所の調剤業務。南三陸町志津川ア
リーナでは、避難所内応急診療所での調剤業務。私は4月初旬に南三陸町に
入り全国の医療ボランティアと共に活動しました。現地はテレビで映ってい
たとおり悲惨な状況で、アリーナは夜がとても寒く体力は消耗しました。
Ⅴ:南海トラフ地震の被害想定
  広範囲での地震と津波被害があり、多くの都市が被害の想定の中に含まれ
ているため最大の被害が出た場合、建物倒壊による死者が82000名、津
波による死者が230000名とも言われています。
Ⅵ:南海トラフ地震への対応
  医療のボランティアでいいますと、発災後すぐに出動して人命救助にあた
るDMATと、その後被災者の地域で医療支援をするJMAT等が整備されてい
ます。兵庫県薬剤師会の会員でJMATの登録をお願いしたところ現在200
人以上の登録がありました。これから訓練を行う必要があります。
 また、先日15日に県民の医療と福祉を守る会でフォーラムを開催しまし
た。災害時の医療体制は徐々に良くなっているのに対して、避難所の状況は
あまり改善していない。被災後、使えるフェリー等をお借りして、福祉避難
所船として利用することを提案しました。特に難病をお持ちの方や身体の不
自由な方、あるいは妊婦の方など災害弱者といわれる方に、すぐに温かい環
境で過ごしていただくための一つの大切な手段だと考えます。こういった準
備を今のうちからやっていく必要を改めて強く感じました。
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