川西ロータリークラブ 卓話

 卓話者:木下 成会員

企業の社会的責任と「三方よし」の商人道

近江商人は「売り手よし、買い手よし、世間よし」ということで、商いというものは、単に売り手と買い手の満足だけに終わってはならない。その取引が世間に認められ、社会全体の幸福につながる倫理にあった取引であることが必要であるということです。(私利を貪ってはならない) 「三方よし」は、ロータリーの「四つのテスト」と全く同じ理念だと言われています。職業奉仕を語るにおいて、無くてはならない言葉となりました。
☆モラルハザード 道徳的危険
 企業の節度を失った利益の追求が世の中に広まっています。これは職業倫理が著しく欠場した状態と言えます。例えば本年消費税が5%から8%になりました。来年はさらに10%になる予定です。
 消費税は国税であり、すべての消費者は一部を除き、物品その他の購入時に、事業者に税を上乗せして支払います。事業者としては、売上げを的確に把握し、消費者から受け取った税をそのまま国へ納付しなければなりません。ところが、事業者の中には利益を追求するあまり、売上げを過少申告するケースがまま見られます。これは消費者から預かった消費税を過少申告することに繋がります。
 消費者にとって消費税は、ほぼ100%捕捉されていますが、事業者が国に収めている消費税との対比は、甚だ不透明です。消費税は、あくまで預り金であって、収入ではないのです。これを取り込むことは、脱税のみならず横領と見做されても仕方なく、決して許されない行為となります。企業のモラルハザードが重視される所以であります。
(職業奉仕クラブフォーラムにて)
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