川西ロータリークラブ 卓話

 卓話者:藤木 薰会員

歯周病と糖尿病

歯周病菌が増えると糖尿病が悪化する悪循環

歯周病菌が増えると、免疫細胞であるマクロファージが集まってきて闘いが始まります。そのときに仲間を増やすためにある物質を出すのですが、これがインスリンの働きを弱くする働きを持っており、結果として糖尿病を悪化させることになります。

悪循環は次のようになっています。
①歯周病菌が増える
②マクロファージが集まり闘いが繰り広げられる
③マクロファージが仲間を呼ぶための物質を出す
④その物質により血液中のインスリンの働きが弱くなる
⑤インスリンの働きが弱くなるので、糖尿病が悪化する
⑥糖尿病が悪化すると抵抗力が落ちるので、歯周病菌が増える

このように元々の原因は歯周病菌が多くなりすぎたということですから、歯周病の治療をすることでこの悪循環を断ち切ることができます。

歯周病の治療をするとヘモグロビンA1cが改善した

糖尿病がどの程度進んでいるかを示す指標として「ヘモグロビンA1c」というものがあります。これは過去数か月間どのくらい糖分があったかを示すもので、値が5.8%以下で正常とされています。放送で紹介された人はこの値が8.8%や7.7%とかなり高くなっていましたが、歯科医院で歯周病の治療をすると数か月で1%以上も低下しました。一般的には1.0%下げるだけでも難しいと言われているのに、歯周病の治療でこれほど改善したのですから予防の意味でも歯周病のチェックは大切です。
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