川西ロータリークラブ 卓話

 卓話者:斉藤喜博会員

音楽祭の話…など

本年夏にオーストリアを旅してきました。目的はザルツブルク音楽祭です。ザルツブルグは人口15万の都市で、1996年ユネスコ世界遺産に「ザルツブルク市街の歴史地区」として登録されています。ザルツブルクのドイツ語の名の由来は「塩の砦」岩塩の集積地です。モーツアルトの生まれ育った街で、カラヤンも居住し、戦前は反ナチスのトラップ大佐一家の家庭教師から妻になったマリアの話で有名な「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になったところです。
世界の三大音楽祭は、ザルツブルグ音楽祭のほかに、バイロイト音楽祭(ワーグナーが自らの長大なオペラ作品を上演するためにつくったドイツのバイロイト祝祭劇場で毎年7月から8月にかけて行われる)、三番目にはフィレンツェ五月音楽祭(オペラ発祥の地フィレンツェの歌劇場で開催されるイタリア最大の音楽祭。他の二つの音楽祭と違って作品が限定されておらず、古典から新たな才能が発掘されるジャンルまで多彩なレパートリーを誇る)です。
ザルツブルグ音楽祭は本年の会期中(7/20~9/2)、毎日1~3回演奏会があり、世界中から著名な音楽家が集まり、ホストとなるウイーンフィル、ウィーン国立劇場管弦楽団だけではなく、ベルリンフィル、ロンドンフィル他の有名オーケストラ、また、オペラが今年は9演目も公演されました。世界中のトップクラスのオーケストラや指揮者らが競演し、モーツァルト生誕の小さな町がこの時期ばかりは世界の音楽祭の中心地、聖地となり、ホテル代も高騰します。
 (写真はモーツァルトの生家)




ところで、観光地ではこんなことに気が付きました。昔は「メガネでカメラが日本人観光客の典型」とされていました。ところが近年は日本人でない白人観光客でも、皆カメラを持って、メガネをかけて撮影してるんです、昔と違って…。
第二次大戦後、カメラをつくる国は、ドイツ(ライカ、ツァイス、コンタックス、ローライ、ミノックス、リンホフなど)、そして日本(ニコン、キヤノン、ミノルタ(現ソニー)、オリンパス、ペンタックス等々)の2国のみになっています。なぜドイツと日本にこれだけのカメラメーカーが集中したのかはいろいろと説がありますが、品質がよいから、という一言に尽きるでしょう。
日本はメガネ用のレンズも、カメラと同様にHOYA、ニコンをはじめとして高い品質のレンズで世界を席巻していますし、福井県鯖江市はメガネフレームの世界シェアでも20%を占めて、欧州有名ブランドのOEM生産もしています。したがって、日本では、高品質のメガネと、カメラが昔から安価に入手できていたことになります。
ところで、近視の原因は、遺伝説、環境説、照明説などがありますが、それらが複合した原因で、日本人の半数以上は近視になり、メガネをかけている日本人が圧倒的に多いようです。
このように昔から、日本人には近視がとても多いのですが、品質のよいメガネの生産地でもありました。また日本には高性能のカメラを作るテクノロジーが発達していました。昔の非日本人観光客には、高品質のメガネ、高性能のカメラは、高嶺の花だった(買えなかった)のでしょう。最近の安価なデジタルカメラの普及により外国人にもカメラに手がでるようになったのでしょうか? 
今回の結論とさせていただきます「昔からメガネをかけてカメラを持っていたことを日本人は誇りにするべきである」と。
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